2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Oから電話があって、執拗に飲みに誘われたが、時間が時間だけに明日のスケジュールも気になって、最終的に断ってしまった。Oはそのことについて何も言っていなかったし、ぼくもまた何も言わなかったが、めずらしくOが自分から誘いをかけてきたのは、今日がI…

仕事中にSから週末の花見の誘いがあったため、それにあわせて休日を変更してもらったら、ありえないほど過酷なシフトになってしまった。明日からがおそろしい。 * 甲殻類、アスパラガス、バルザック。 ぼくの内部の絶対空間。 それはファンキーかついくらか…

あの頃、ぼくらは<ゲームの規則>に生きていた。雪の白さに、虐殺された鳩の血が映えて、街路では装甲車が横転していた。地下運動は一掃され、友愛のパンフレットが配られた。ぼくらは鉄路に耳をおしあて、とおい信号音をキャッチした。 号砲が鳴った。休暇…

ここのところ、よく寝ているとからだをつる。そのことをKさんに話したら、「俺もよくある」とのことで、「前なんか一度、そのあまりの痛さに、夜中なのに思わず声をあげてしまった」そうである。 どうもあれは寝返りを失敗したときに起こりやすい気がする。…

給料日。なんど明細を見直してみても、その金額の少なさは変わらない。 まずまっさきに買うべき物。靴、ヘッドフォン、カーテン。余裕を見つけしだい買いたい物。植物図鑑。 * 素顔に慣れていたせいか、Uの化粧した顔はしょうじき直視に耐えない。あれは誰…

YとSと食事。普段と違って、わりあい早い時間に集合したため、いつも以上に夜が長く感じられた。すれ違う街のひとたちも、いつも見掛けるのとはまた違ったタイプのひとたちが多いように思った。街は時間帯によって表情と姿態をいく通りにも変化させるものだ…

こうして、夜中にダイアリーをつけることが習慣になると、きまって日付が一日ずれてしまう。 * 夜の海を前にして、ぼくらは渦巻く銀河の一部である。 殺された砂の秒針のために、痙攣する漆黒の柩に、 ぼくらは釘を打ちつけて、めいめいの思惑通りにさよな…

詩について。 1 詩は感性的なものだという考え方がある。感性であるからには、個々人にそなわったある種の認識能力が詩をとりまくすべてであり、すべてはそこですでに語られてしまっている。となれば、詩を散文によって、ということはとりもなおさず理論的に…

人事異動の発令が出た。ついこないだ来た人が、すぐにまたどこかへ行ってしまう。ああいった人の動かし方を見ていると、無慈悲というか、私的な生活への配慮が足りないように思えてならない。転勤族にはなりたくないものだと思う、心の底から。 * 昨日と今…

Tに夕飯をおごってもらう。Tはこの二日間で、三十万近くパチンコで大勝したために普段以上に気前がいい。その席上、食事そっちのけでメールしていたSが、急に見境もなく取り乱しはじめた。 ひとが失恋する瞬間を偶然にもぼくやTはそろって目撃することになっ…

過去を捨て、未来をあきらめている以上、ぼくはただ現在をいたずらに消費してゆくだけである。その意味において、ぼくの時間感覚は、消費社会が要請する構造そのものである。 * その朝、夜のあいだに降り積もった雪のうえで、軽快にダンスする男の姿が、乱…

目が覚めて、窓の外を眺めてみると、風景は血の気のうせたように褪せた色調で、まもなくすでに日の暮れに近いことが理解された。 夜は以前からOらと飲みに行く約束があったので、おかげで今日はほとんど何もすることができなかった。 怠惰なのは平日だけで充…

仕事が終わったあとで、みんなと食事。これでTとは四日連続いっしょに夕飯を食べたことになる。 話をすればするほど、女は顔で選ぶというTのポリシーが徹底していることに驚かされる。そういった信念は、実際の恋愛の場面になれば、だいたいが結果として、い…

時間感覚が狂ってきている。日中はひどく眠たいのに、夜中になると変に目が冴えてきたりする。規則正しい生活は、身体的のみならず精神的にも健康をもたらすものであると思う。ちかごろ、よく気分がいらだったり、かと思うと、妙に興奮したりするのは、おそ…

昼すぎ、図書館とレンタルビデオ屋へ行き、返却と同時にまたあらたに借りてきた。夕方には靴屋へ行き、靴を買ってきた。夜には合コン。しかし、女の子がひとり病欠のため、三対二になってしまって、いまひとつ会話がふるわなかった。 * デヴィッド・リンチ…

仕事帰り、SとTと三人で焼肉をたべた。提案者はTで、かれはその店の半額券を持っていて、有効期間があとすこししかないから、このタイミングで使っておきたいとのことであった。おかげで、みんな調子に乗って値段の高いものばかり注文することになった。それ…

日本における68年問題を、現在の視点から再検討しようとする動きがここのところよく目につくが、それ自体はぼくの興味をひくものではないからどうでもいいとして、それでもたとえばつぎのような書評を読むと、なにかしらの連想が働いてくる。 http://book.as…

朝の段階では、財布に二万円以上入っていたと記憶している。で、いまこうして帰宅して、財布の中身を確認すると、まったくの無一文である。小銭すらない。 どうしてこうなったか、今日一日を振り返ってみると、まずDVDを借り、その後で本を買い、最後にはYと…

ぼくの住む地域では、今年初めての本格的な雪である。ちょうどぼくが家に帰るころが、一番のピークだったかもしれない。 ひとくちに寒さといっても、雪の日の寒さは他の日と比べても、あきらかに寒さの質が違う。普段のように身をこごめたくなる寒さではなく…

朝食、カレーライス。夕食、カレーうどん。 * ふいに風景がゆがんで見える。男と女が一組、流星をひいて歩いてゆく。垂直運動の銀河系。聴覚は冴えわたり、虚無は形相を欠いている。ポルノが生起する。光と影が交差するように、アーバニストの痙攣ダンス。…