2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

けっきょく台風は直撃しなかった。肩透かしをくらったおかげで、なんだか物足りない。 普段のぼくは天気予報をまったく意識しない。なので、雨が降っていないかぎり、傘を持って家を出ることはない。そのために、途中で雨に降られて困ったことが少なくない。…

台風の襲撃の前に、雨にも降られず無事に家までたどり着いた。 今夜は台風と選挙の話でくたびれてしまった。とくに選挙の話は、みんな政治について通りいっぺんの知識しか持ち合わせていないので、知っているひとから見れば、その底の浅さは呆れかえるに充分…

S君がとうとう退職を申し出た(らしい)。たしかに前々からことあるごとに「辞めたい」とこぼしてはいたが、まさかそこまで本気に考えているとは思っていなかった。 かといって、これでぼくが引き止めるのもおかしな話である。ひとによっては仕事を辞めるの…

あらためて考える。反動主義は使えない。なにより、その卑屈さが見ていてたまらない。 と、こういう見方がそれ自体反動主義への反動ではないのか、というと、それはあたらない。なぜなら結局ぼくはそれをも許容するだけの用意があるのだから。 * 選挙の話。…

ここ最近、カロリーゼロを前面にうちだしている商品をよく見かける。とくに飲料などでは本当によく目につく。 実際はどうだか知らないが、ぼくはカロリーゼロの方がかえって健康によくないように思えてしまう。どうしてもそこに人工的なイメージがまつわりつ…

道ばたで老女が倒れていた。やがて彼女を取り囲んでひとの輪ができた。ぼくもその輪のなかにいた。周囲がいよいよあわただしくなってきたころ、その老女の身体はかすかな痙攣をはじめた。これはいったい何事だろう。このひとはこれからどうなってしまうのだ…

「ブラック・ダリア」のDVDを観た。 以前S君と映画の話をしたとき、おたがいの趣味が違うのか、ふたりとも共通して観たことのある映画というのがほとんどなかったため、一向に話が噛みあわなかったことがある。そのとき、「ブラック・ダリア」はS君が映画を…

Aに誘われるまま連れて行かれたのは川村記念美術館。お目当てはそこに併設されている自然公園のなかにある向日葵畑。いかにもAらしい趣味だが、残念ながら少し時期がずれたようで、萎れたり枯れたりしたものが目立って見えた。これが最盛期ならさぞかし壮観…

またしても携帯電話が不調である。故障しているのは本体ではなくバッテリーの方ではないかと思うのだが、ほとんど使用に耐えない状態である。 ぼくのなかでは、携帯電話はすでに消耗品という扱いになっている。 * で、その使えない携帯が深夜4時ごろに鳴っ…

終戦記念日のイベントのニュースをテレビで観て、その人びとの神妙な表情にあらためて驚かされてしまった。その現場に居合わせていたら、ぼくもまた神妙な表情を装うだろうか。 なんにしろ、正直に言って、終戦記念日が訪れたところで、ぼくには何の感慨もな…

人の波をかきわけて駅の階段を駆け足で下りていると、いきなりの腹痛におそわれ、そのまま動作が固まってしまった。とっさに何でもない風を装ってみたが、周囲からはあきらかに不審に思われたことだろう。こういった突然の腹痛は、けっしてありえないことで…

吉本隆明の有名な一節「ぼくが真実を口にすると/ほとんど全世界を凍らせるだろうという妄想によって/ぼくは廢人であるそうだ」吉本は別の箇所では「廢人」と「詩人」を入れ替えているが、いずれにしろ、この「妄想」によっておのずとかれのよってたつ位置…

「ハメット」「勝手にしやがれ」、二本のDVDを立て続けに観たあとで、まだ飽き足らずに中村真一郎「恋の泉」を読み始めたりしたせいで、案の定、今朝はすっかり寝坊してしまった。 で、そのDVD、両作品ともはるか昔に少なくとも一度は観たことがあるはずだ。…

昨日からはじまった身体のむず痒さが、いまでは主に左目に集中している。ものもらいかもしれない。気になって鏡を覗いてみたが、見た目にはとくに異常ない。 痒さで面白いのは、どこが痒いのかなかなか探し当てられないときがあることだ。手の辺りが痒いと思…

身体全体がむず痒い。おかげで気分も暗くなってしまう。 なぜこうもむず痒いのか、その理由はわからない。しかしこれでもぼくは毎晩お風呂に入っているし、見た目の清潔感には人一倍神経を使っているのだ。 * ワンチャンスで大きく試合が左右するところが高…

休日を利用してポートタワーに行った。ひらけた展望はたしかに壮観だけれど、そこまで気分の盛り上がるものではなかった。昼間にのぼったせいかもしれない。夜景であればまた違うニュアンスがあるのだろう。Aが言うには「やはり東京タワーにはかなわない」と…

昼頃に驟雨があった。雨が降って涼しくなるどころか、かえって蒸して、屋内にいても屋外にいても過ごしにくい一日だった。 駅の出入り口で雨宿りをしていると、通りの方から見知らぬ女性が駆けてきた。彼女はぼくの隣に並ぶと、軽い会釈とともに「これで雷が…

「コンドーム、つける派? つけない派?」 そうTから質問された。真昼間のことである。 そもそも「つけない派」なんて存在するのだろうか。存在するとしたら、そこには一体どんな事情が潜んでいるのか? ぼくにはわからない。それとも暗に「種無し」というこ…

・経験について 逃げ出すタイミングを逸したおかげで、ぼくとTとSさんの三人は、Kのもはや恒例になった「自分語り」につきあわされるはめになった。その場からうまく立ち去っていったNのことがうらめしい。 Kのいわんとするところは、最終的にはいつも同じで…

なんら理想を持たないこと。これがぼくの理想である。そして、その理想がすでに現実になっている以上、ぼくはみずからの理想どおり、一切の理想からすっぱり手を切った人間であることになる。 理想を持たないということは、それを心理の面から言えば、現在に…

朝から昼にかけて、蝉の鳴き声がやかましかった。もうそんな季節なのだ。 * 永井均「これがニーチェだ」を読んだ。帯によると「日本語で書かれたニーチェ論の最高峰」であるらしい。さっぱり頭に入らなかった。 とくに冒頭の大江健三郎批判のもっともらしさ…