寝る前は体調に何の異変もなかったのに、寝ている途中でものすごく気分が悪くなり、トイレへ駆け込むとそのまま吐いてしまった。で、しばらくして落ち着いたところでまた眠りについたら、朝にはすっかりなおっていた。のみならず、久しぶりに爽やかな目覚めであった。あれは一体なんだったのだろう? アルコールは一滴も飲んでいないし、なにか怪しげなものを食した記憶もない。もちろん体調がいいことに越したことはないが、あんなにはやく回復するとなると、それはそれでかえって不審なようにも思う。



 竹内洋社会学の名著30」、レイモンド・チャンドラー「トラブル・イズ・マイ・ビジネス 短篇全集4」、鮎川信夫「すこぶる愉快な絶望」



 最近Aの機嫌が悪いという、S君からの報告があった。S君はその原因が分からずに困惑しているとのことである。S君はミステリー小説好きなのだから、自分でも推理をたてればいいのに、と思う。さすがにぼくくらいになると、A程度の心理は手に取るようにわかる。もしくは、そのように自惚れることができる。いずれにしろ、そんなに複雑な過程をへなくとも、その原因がどの辺にあるのかは、Aの性格を知っていれば難しい問題ではないはずである。



 水産物、畜産物、農産物。左から右へ、ぼくの食の好みの順に並んでいる。