旅行の計画が出た。二月の下旬に韓国。なぜ韓国なのか、ぼくは知らない。Yが言うには、同じ時期に自分の知り合いも韓国に行っている予定なので、場合によっては合流することもできる、そういう点からもお薦めのことのである。
 どこへ行くにしろ、ぼくはパスポートを取得しなくてはならない。



 Sの車で聞いた曲のメロディーがいまだに耳から離れない。何という曲かは知らないが、とても浮遊感のあるメロディー。誰の曲か、今度Sと会ったときに、教えてもらおう。


 
 仕事場の喫煙所で、Iさんらと談笑。Iさんが前々から気になっていると言う通り、かれは非常な美男子である。
 で、そのかれ(名前が思い出せない)だが、いまは大学に通うかたわら、ここでアルバイトしているとのことである。話を聞くと、大学では哲学を学んでいるらしい。しかし、大学という制度や哲学という学問についての知識がないので、話を聞いても、ぼくはかれの生活ぶりがよく分からなかった。また、よく分からなかったからといって、さらに問いただすようなこともしなかった。ぼくはただ曖昧に理解の身振りを示しただけである。
 そこで思い出したのだが、ぼくも以前は浩瀚哲学書を熱心な勤勉さで読んでいたはずである。あの熱意は、いったいどこに消えてしまったのだろう。特に入れ込んで読んでいたのは、ベルクソンキルケゴール。もちろんただのディレッタントである以上、その理解には限度があったはずだが、それが何らかの糧になって、今のぼくに反映されているのだろうか。かれと話しながら、そんなことを思ったりした。



 女性客の多いラーメン屋を発見した。ぼくははじめて行ったのだが、来る客来る客、どれもみなかわいい娘ばかりである。さっそくTに教えてあげた。